平成25年度事業報告

講座名
公演名

演奏会「ベーゼンドルファーを囲んで聴く:ハプスブルク周縁の響き」

講師名
出演者名

北住淳(愛知県立芸術大学)、筒井はる香(同志社女子大学)、伊東信宏(大阪大学文学研究科)

日時

平成25年11月30日(土)13:00~16:30
平成26年 1 月26日(日)13:30~16:00

コマ数

1コマ(ワークショップ)
1公演(演奏会)

会場・教室

大阪大学・文法経講義棟文13教室
大阪大学会館講堂

受講者数
入場者数

受講者数23名
入場者数305名

内容

大阪大学会館は1928年の建物だが、2011年に改修した際、会館内の講堂に設置するピアノとして建物自体と同時代に作られた楽器としてウィーンのベーゼンドルファー社の1920年製の楽器を導入した。この文化的価値をもった楽器に加え、同年に製造されたフランスのエラール社の楽器を並べ、両者の比較という観点も交えて平成26年1月26日に同会館講堂において演奏会を開催した。演奏者には、中欧の音楽に造詣の深いピアニスト、北住淳氏を招き、ピアノの歴史に関する講演者として楽器史を専攻する筒井はる香氏、またこれらの背景の音楽学的解説者として伊東信宏が公演を行った。
なお、この企画の過程を研修生に体験してもらい、演奏会企画や運営について学んでもらうこととし、3名の受講生が中心となって当日までの準備にあたった。演奏会には予想を上回る聴衆が参加し、アンケートの結果から見ても非常に好評だった。
また演奏会企画に関して、平成25年11月30日にワークショップを開催した。ここでは現在進行中の企画の細部について検討し、諸問題を整理し、作業の分担などを確認した。

今年度事業の振返り

 レクチャー・コンサートにおいては、北住淳氏(愛知県立芸術大学教授)のプランを基礎に、ウィーンやハプスブルク周辺部のバックグラウンドと関連のある作品によるプログラムを組んだ。来場者数は、フェスティバル・フェローと一般来場者を合わせて300名を超え、アンケートによれば「非常に満足した」と回答した人が回答者140名中の58%、「満足した」と回答した人が41%と高率を占め、好評を博したと言える。
また演奏会企画に先立ってワークショップを開催し、進行中であった企画の細部について検討し、諸問題を整理し、作業の分担などを確認したが、ここでアドヴァイザーの谷本裕氏(ザ・フェニックスホール)をまじえて企画の基礎から見直す作業が出来たことは有意義だったと考えられる。

次年度に向けて

 次年度も演奏会を企画しているが、今年度はピアノ四重奏団、アンサンブル・ラロを招くことを予定している。アンサンブル・ラロはオーストリア、ラトヴィア、ロシア、ルーマニア出身の若手音楽家から成るアンサンブルで、まさにかつてのハプスブルク帝国の文化の拡がりを体現するようなアンサンブルであり、今年度のレクチャー・コンサートを有機的に発展させた演奏会を、研修生とともに練り上げたい。

写真

h25 5-1平成26年 1 月26日(日)レクチャーコンサート
「ベーゼンドルファーを囲んで聴く:ハプスブルク周縁の響き」
ピアノ:北住淳(愛知県立芸術大学)、大阪大学会館講堂にて

h25 5-2平成26年 1 月26日(日)レクチャーコンサート
「ベーゼンドルファーを囲んで聴く:ハプスブルク周縁の響き」
伊東信宏と北住淳によるレクチャー