フェローが企画・運営を担うアートマネージメント実践編。ネパールの現代美術家ジュピター・プラダンを招き、約40日間の滞在制作&プレゼンテーションを行う。この滞在制作において、成果物としての作品発表のみならず、その制作に向けたリサーチにも注力する。リサーチを通して、海外の作家とフェローが協働する方法を探り、その過程を記録、公開し、AIR終了後に再検討する。ネパール研究者やAIRに詳しい美術館学芸員をゲストに呼び、レクチャーやワークショップを行う予定である。様々な人の参加を期待する。
また、この企画がネパールという国に関心を寄せる一助となれば幸いです。
アーティストは、12月からの40日間の滞在に先駆け7月にリサーチ・交流のため来日。1月から定期的にスカイプにてミーティング・意見交換を行って来たが、4月のミーティングを予定していた前日に震災発生。そのため、約1ヶ月やり取りが滞ったが、7月には予定通り来日。アーティストの拠点が海外であるため、受講生が、事前に地域・滞在先・テーマなどについて情報収集をし、それらに従い候補地をめぐり、意見交換をしながら、滞在地やテーマ、多彩な表現手法を持つアーティストの制作手法を決定する。
その経過は、下記特設サイトにて報告。
【特設サイト】
https://www.facebook.com/handaijnproject2015
http://air15npl.wix.com/air15npl#!blank/laizi
パフォーマンス作品 「 short final 」
【招聘アーティスト】
ジュピター・プラダンJupiter Pradhan
1977年、カトマンズ(ネパール)生まれ。美術家。ネパールとバングラデシュで美術を学ぶ。絵画、インスタレーション、映像、パフォーマンスなど表現方法は多彩。 伝統工芸の職人や美術家とのコラボレーション経験多数。本国ではキュレーションも手がける。2011年、福岡アジア美術館にてAIRを行う。
【作家滞在】
リサーチ滞在 2015年7月22日-30日
制作滞在 2015年12月から2016年1月(予定)
【レクチャー】
『 Away ←→Home — 移り・住む、ということ — 』
日時:7月25日(土) 13時-16時
日本に住むネパールの人々は、どのように暮らしているのか、その感覚はアウェイ? ホーム? それとも…? グローバル化の時代、多文化共生によってもたらされるものを参加者と共に考える。
講師: 南 真木人(国立民族学博物館 准教授)
グローバル時代のネパール等を研究し、出稼ぎなどの移住や民族運動について調査する。共著・共編著に『熱帯アジアの森の民』(人文書院)、『〈都市的なるもの〉の現在』(東大出版会)や『現代ネパールの政治と社会』(明石書店)など。
通訳 : 伊藤拓 ※英⇔日逐次通訳
会場:国立民族学博物館 第3セミナー室(2階) 大阪府吹田市千里万博公園10-1 (Tel:06-6876-2151)
定員:40 (受講生/一般、申込不要、ただし展示観覧券要※)
※ レクチャーは無料ですが、展示解説あり。事前申込いただければ展示観覧券を、配布。
参加希望者は(air15npl@gmail.com)まで、お名前・ご連絡先をお知らせください。
事前申込無き時は当日観覧券費用要。
※当日はジュピター・プラダンも、会場にいますので、参加者の皆さんとの意見交換などできるかと思います。
※詳細は、特設サイトにて
『 アジア現代美術とアーティスト・イン・レジデンス 』
日時:8月2日(日) 14時-16時
アジア各国の作家によるアーティスト・イン・レジデンス(AIR)を多数実施している美術館の学芸員が、アジア現代美術や、AIRにおいて異なる文化が出会い、作品へと昇華していくプロセスを語る。ジュピター・プラダンは2011年に福岡に滞在。
講師:山木裕子(福岡アジア美術館 学芸員)
長崎市生まれ。九州大学大学院文学研究科修士課程修了。1998年より現在まで同美術館学芸員。2011年度よりレジデンス事業を担当。2012年〜2015年福岡女子大非常勤講師(講義「アジアの現代文化」)。論文に「現代ポーバ絵画とその背景」(『ポーバ絵画の世界』展図録 2011年)、「モンゴル画の新時代」(『第5回福岡アジア美術トリエンナーレ:完全記録集』2015年)など。
会場:大阪大学 中之島センター 講義室302
(大阪市北区中之島4-3-53 Tel:06-6444-2100)
定員:30 (受講生/一般、申込不要)
※詳細は、特設サイトにて
『 (プロジェクト関連レクチャー) 』
日時:10月17日(土)
※7月の作家滞在後、以来予定。詳細は決まり次第ご案内します。
【展示】
日時:平成28年1月17日(日)~24日(日)(予定)
※詳細は決まり次第ご案内します。